PLC:ラダープログラム

産業機器では主にPLCというラダープログラムを使います。ラダープログラムとはどういった物かを解説していきたいと思います。

画像をクリックすると楽天に飛びます。

ラダープログラムとはリレーを模した回路

リレーとは電気を通電させるとコイルに電気が流れスイッチが入る電気機器です。ここでは次のような図を考えて説明していきます。電球には電池が繋がっているのですがCの部分の端子が浮いているために電球は電気が入りません。

そこでコイルの両端ABに電気を流します。するとコイルは電気が流されたことで磁石化します。するとCの鉄製の端子が磁石化したコイルに引き寄せられ、切れていたラインが繋がります。これによって電球に流れ電気が点灯します。

これの何が素晴らしいかというと人間の物理的な介在無しに電球を点けれたというところです。つまりリレーを使えば電気だけで装置を制御できるということです。

昔はこのリレーという機器をいくつも組み合わせて装置の制御を行っていたそうです。しかしリレーを多用するとなると装置の物理的な大きさも増えるし、設計やメンテナンスのコストも馬鹿にはなりません。そこで開発されたのがPLCです。PLCは入出力が付いた電気装置で今まで何百とつかっていたリレーの回路をプログラムに置き換えたものです。このプログラムに置き換えられたリレーの部分がラダーというプログラム言語になります。そのためラダーは他の汎用プログラムと違いリレーを模したグラフィカルなプログラムとなります。

プログラム

実際のプログラムは下記のようになります。

イメージとしてはこの両端に+の電気と-の電気が流れているといった感じです。まず左上のswitchABがあると思いますが、その下の記号はスイッチを表しています。先ほどのリレーの説明でのC:鉄製端子のように条件が満たされると電気が流れる仕組みです。次に右上のRelayですがその下の丸カッコは先ほどのリレーでの説明のコイルを表しています。これに電気が流れることで対応するリレーのスイッチがONします。

プログラムはまず左上のswitchABがONするとRelayコイルに電気が流れます。そうすると左下のRelayスイッチがONになり右下のlightコイルに電流が流れるといった流れになります。lightコイルをPLCの出力にリンクさせれば実際に出力端子から電気が流れ現実の電球に電気がつくといった感じの流れになります。

まとめ

ラダープログラムは汎用プログラムにない特徴があり汎用プログラムに比べて自動機械装置に向いています。その理由は次回説明したいと思います。