PLC:ラダープログラム自己保持回路

PLCでは自己保持という回路が存在し、それがプログラムの重要な要素になります。ここでは自己保持について解説していきたいと思います。

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自己保持

PLCのラダープログラムでは自己保持回路というものを良くつかいます。

次のような回路図があったとします。電池にリレーとStartスイッチが付いた物です。このStartスイッチは指で押している間だけ電気が流れるという者です。

この回路でStartスイッチを押すとどうなるかというと次の図に示すよ言うに黄色く塗られたラインに電気が流れます。

コイルに電流が流れたことで電磁石化したコイルに引かれリレーのa接点が閉じます。それにより緑のラインにも電気が流れます。接点とは回路が閉じたり開いたりするもの全般を指します。特にa接点とはStartスイッチのように条件がONすると回路が閉じるものを言います。今回のm1リレーの接点もa接点です。

ここで押しているStartスイッチを離しても緑のラインがいきているために、コイルに電流は流れ続けます。このように自分のa接点により自分のコイルに電流が流れたままになる状態を自己保持と呼びます。

これの何が素晴らしいかというとStartスイッチを人間が離してもコイルに電流が流れ続けているということです。つまり情報を記憶することができているということです。この回路を用いてラダープログラムを書いていきます。

ただこのままではコイルの電流を切ることができないのでコイルとa接点の間にB接点を入れてあげます。B接点とは通常は回路が繋がったままでスイッチを入れると回路が切れる接点のことです。つまりa接点の逆の挙動です。

これをラダープログラムに直すと下の図のようにになります。

 

まとめ

次回はこの自己保持を使いラダープログラムの一連の流れを書いていきたいと思います。