「伝説の勇者やる夫」とはドラクエⅠを元にした2次創作の作品です。オリジナルストーリーとなっており、とても面白い作品です。
リンク先 嗚呼！やる夫道様
伝説の勇者やる夫 １話
http://gokumonan.blog87.fc2.com/blog-entry-876.html
やる夫スレとは
やる夫スレとは、2ch発祥のアスキーアート（以下AA）であるやる夫を用いたAA作品のことです。やる夫だけでなく2chキャラや漫画・アニメの版権キャラ、実在の人物のAAまで登場し、様々なストーリーを創作するという特徴があります。AA作品であるため、漫画のように読むことができます。
クリックすると楽天に飛びます。
伝説の勇者やる夫とは
ストーリー
ラダトームのある兵士は見回りをしていた。今日も何もなく終わるのだろうと、ぼんやりとしていると・・・
突如として城が魔物に襲われるのである。命からがら逃げた姫と兵士は伝説の勇者の噂をたよりに彼の元をおとずれるのである。
しかし、そこに居たのは年老いた男性と一人の少女だけであった。しかも老人はボケているのか姫に肉体関係を求めて来るのである。その光景を見て勇者なぞ所詮噂でしかなかったのかと、うな垂れる姫と兵士。
するとそこに追手の魔物が現れ彼らに攻撃をしかけてきた。絶体絶命のピンチに絶望する姫と兵士、しかし老人は圧倒的な力で魔物を蹴散らしてしまう。
姫はその老人こそが勇者なのだと気づき、彼に竜王を名乗る魔物の軍隊が攻めてきていると話すのである。
しかし勇者は隣の女性を見て竜王がせめて来るはずがないと言うのだ。なぜかと姫は問う。隣の女性はその問いにこう答えるのであった。自分が竜王だと。兵士は日常が吹き飛び、まるでおとぎ話のような世界に入ってしまったと一人笑うのであった。
果たして勇者やる夫はどのような結末を迎えるのだろうか？
ああ・・・
勇者を迎える人々の・・・歓声が聞こえる・・・
ふふ、まいったな・・・
この僕が・・・こんなに幸せな気持ちで・・・
逝ってもいいのかな・・・？
注目ポイント
勇者やる夫、彼は人の気持ちを理解しない。世間のことにも興味がない。我ら一般人とは違う、純粋で完全な勇者なのです。けれど、それでいい。それでいいのだとのだと彼は思っています。
この作品ではそんな彼の浮世離れした考えと勇者としての強さが魅力の中心にあります。まずは彼の強さです。彼は人知を超えた強さを持っており単騎で世界を滅ぼせるほどの力を持っています。しかし、彼の戦いは世界を守るためのものであり、そこに私利私欲はなく、人間のためでもありません。もし人間が世界を乱す場合には彼は人間とも戦う覚悟を持っています。
彼は無欲であり、勇者としての使命だけを心のよりどころとしています。初対面の姫に肉体関係を求めたのも、勇者の血族を絶やさないためだけですし、竜王と同居しているのも竜王が世界を乱す存在でないと知っているからです。
しかし、この彼の浮世離れした考え方が悲劇を生み出し、やがて物語の核心となります。なぜ彼は姫に肉体関係を求めたのか？なぜ彼には肉親が一人もいないのか？物語が進むにつれて、勇者としてのやる夫の信念が揺らぎ、人間としての感情との葛藤に苦しむ姿が描かれることがこの話の一番の魅力です。
まとめ
「伝説の勇者やる夫」は俺TUEE的な作品ではありますが、非常にうまく描かれています。やる夫は確かに強いのですが、勇者としての責務と人間としての感情の狭間で苦しむ姿がバランス良く表現されておりとても魅力的です。
