俺たちはみんな結界士だった!!!

みんなは気づいていない、世の中には不浄なる者がすまう穴、その名も結穴(けつあな)がそこかしこに開いているということを。不浄なる者から世界を守る為に日夜、結界士がその身を投じて結界を維持することで世界は成り立っている。この結界士についての真実を話そう。

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結界士

電車内、そこは何気ない通勤風景が広がっている。そんな中に冴えない中年の男性がいる。そう彼こそが結界士なのだ・・・彼らは世界中におり、日夜結穴の結界を守っているのだ。

そんな中突如として、空気がのたうったような音が聞こえてくる。結界に危機がせまっている音だ!!!

しかし周りの人たちは気づいていない。そう、その音は結界士である彼にしか聞くことはできないのだ。彼は内面に集中し精神を結界の近くまで飛ばした。

彼がそこで見たものは不浄なる者が結界を殴る光景だ。その姿は大柄な荒々しい男の姿をしていた。その大男は結界士の存在に気づいた様子だったが構わず結界を殴り続けた。その男の力はかなりのものだったが結界士は結界の力を強めなんとか対処することができた。大男は自分の腕力に相当自信があったらしく結界を破れないことに相当なショックを受けていた。ほっと一息つく結界士、しかしそこに新たな刺客が現れるのだった。

その名は水流拳のベンだ。彼はおもむろに手を振ると激流が結界を襲うのだった。戦慄する結界士。なぜならば一撃の威力がどんなに強くても結界を強めればよい。次の一撃までのインターバルがあれば再度結界を張りなおすことができる。しかし水圧により常に結界が押されている状況では再度結界を張りなおすことができず常に結界を維持していなければならない。考えてみてほしいケツ穴に常に力を入れておくことなどできるだろうか?そんなことは秘薬・ストッパをもってしても不可能である。徐々に彼の結界は浸食され一部のどす黒い水が結界を通りこし彼の結穴から現世へと滲みでていた。彼のケツ穴から出た不浄なる液体は黄色くにじみあたりを侵食し始めた。結界士は自分の敗北を悟り始めていた、これ以上自分の結穴を維持できないと・・・このままでは不浄なる者が現世にあふれ出てしまうと。苦し紛れに彼は不浄なる者に話しかけた。

結界士:な、なぜお前たちはこんなことをする!

ベン:なぜって?知れたことを・・・お前たちが俺の家族を殺したからだ!

結界士:・・・

その言葉に結界士は押し黙ってしまう。そう、不浄なる者たちは人間の負の側面から出たものなのである。彼らは人間の被害者といえる。しかし結界士はそれでも人間の事を信じ戦っているのである。

ベン:妹は可愛らしいイチゴだった!それをお前はいちごパフェにして食ったんだ!

そういうと便は憎しみを込めてさらなる激流を結界に向けた。

ケツ穴を通りどんどんと現実が侵食されている。現世には瘴気があふれ出していた。現世での結界PAN2が辛うじて抑え込んでいるが時間の問題だろう。結界士は自分のケツ穴が破裂しそうになるのを感じた。しかしそんな時だった、天啓が彼に届いたのだ。

アナウンス:まもなく 快弁駅です。お降りの方はお忘れ物などなさいませぬようお気を付けください。

彼はしめたと思った。なぜならば快弁駅は浄化装置が取り付けられているのだ。一般人は知らないかもしれないが、各駅には浄化装置という不浄なる者をケツ穴からだし封印するための特殊な施設が存在するのだった。朝のラッシュ時などは他の結界士に浄化施設が使われている可能性が高いが快弁駅ならば浄化施設の数からいって問題ないだろう。ホームからも近い。結界士である彼は最寄りの駅のすべての浄化施設を把握していた。彼に安堵の気持ちが訪れた。

しかし便はそんな彼をあざ笑うかのように言うのだった。

便:果たしてそんなにうまくいくかな?

その瞬間かれに衝撃が走った。

アナウンス:ご乗車の皆様誠に申し訳ございません。先ほど遮断中の踏切に人が立ち入ったため緊急停車しいたしました。 安全確認が終了するまで少々お待ちください。

その時結界士に絶望が走った。

結界士:こ、これは少々と言いつつ1時間はかかるやつ・・・だ・・・

便:状況がわかったようですね。

結界士:待て!話あおう!頼む待ってくれ!

便:見苦しいぞ結界士!死ねーー!

結界士:うわあああ、俺のケツ穴、ケツ穴があああーー!

ぶりぶり、耳をつんざく音と共に結界をぶち破りケツ穴から飛び出した不浄なる者は世界をカレー色に侵食するのだった。

まとめ

日夜通勤・通学の電車の中で世界のために結界を張り続ける結界士たち!人知れず奮闘する彼らの献身に涙を流さずにはいられない。

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