続編物を作るとき主人公が同じの場合はいいのですが、主人公が変わるとたいてい失敗してしまう傾向にあります。なぜ失敗してしまうのか考察したいと思います。
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新旧主人公の強さ
前作主人公が強すぎると新主人公が霞んでしまい話の流れとして問題が出てきます。下手をすると主人公降格まであり得えます。そこで新主人公がインフレしたり前作主人公がデフレしたりするのが通例だと思います。だがどちらを選んでもファンからは不評が出ます。前作主人公が弱いと前作のファンから不満が出てしまいます。以前だったらその程度の敵瞬殺だろう・・・と舐めプしているようでつまらなさを感じてしまいます。新主人公がインフレするとやはり相対的に前作主人公が弱くなり前作に愛着のあるファンからは不満が発生します。それにインフレし始めると話が収拾しづらくなるのも難点です。
前作主人公の扱い
新旧どちらを強くしても批判がでるのならば、いっそのこと前作主人公を出さなければいいのではないか？
しかしそれはそれで茨の道です。前作と関連付けさらに前作の主人公が出ないようにするには前作主人公が非業の死を遂げるとか迫害されとかのパターンが多いです。そうすると前作のファンから不満が出るのは必然のことと言えます。前作でハッピーエンドで終わらせといてこの続編はなんなんだと思うし、それに戦闘物の場合は最終的に主人公は神のように強くなってる時もあるのになんであいつ死んだんだって思うこともあります。
じゃあ、いっそのこと時代を大きく変えて世界観を少し変えるのはどうだろうか？
そもそもファンは前作が好きで続編を見るのである。なんか繋がりがあるようでない物語はもはや別物である。前の世界観が良かった、前作の設定はどこにいったのか？・・・などなど言われるのがおちである。
Zガンダムのアムロ的ポジション
一番前作主人公がうまく描かれていたのはZガンダムだと思う。前作主人公のアムロは作中で凄腕のパイロットとして描かれ敵を圧倒的な力で倒していく。このアムロが最初から最後まで描かれていたらカミーユは主人公降格していたことだろう。しかしアムロは物語の中盤に一時的に加入するだけで話全体にはかかわらない。前作のファンもアムロの活躍も楽しめ、しかし主人公を食うこともない絶妙なバランスである。
ちなみに前作のライバルシャアは最初から最後まで出ているせいか、かなりデフレぎみである。お前もっと強かっただろ！
まとめ
主人公が交代するとたいてい失敗します。しかしせめて話の都合のために前作の主人公を悪く書くのだけは本当にやめてもらいたいと思います。こういった理由で続編見て見たいけど見たくな作品が多くあるんですよね。水星の魔女とか続編作られたら本当にひどいことなりそうな予感がする。
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