不遇の存在、その名はウイングガンダム!!!

主人公機として十分なデザインを備えた機体でありながら、不遇の扱いを受けたウイングガンダムという存在、彼には報われる日は来るのか!?

ウイングガンダムとは

ウイングガンダムは、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場するモビルスーツ(MS)の一つです。新機動戦記ガンダムWは、地球からの圧政に苦しむコロニーが反抗の象徴である5機のガンダムを流星に偽装して地球へ降下させる作戦「オペレーションメテオ」を実行し、地球側の勢力に攻撃を仕掛けるという物語です。
この5機のモビルスーツの一つがウイングガンダムであり、主人公「ヒイロ・ユイ」が搭乗する番組前半の主役機となっています。また、残りの4機のモビルスーツにも個性的なパイロットが登場し、準主役的な扱いを受けています。

 

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不遇な扱いの数々

始まりから不遇な扱いだった

ウイングガンダムは作中で不遇な扱いを受けています。第1話ではリーオー(作中のモブMS)に組み伏せられ、高高度の上空から海にたたきつけられ海溝に沈みます。第2話では海中に沈んだガンダムを敵に回収されないようにするため、パイロットであるヒイロに破壊されそうになり魚雷のような物を打ち込まれ再度海中に沈みます(2話から自分の機体を破壊しようとするなよ・・・)。

ライバル機との戦いと思いきや・・・

その後回収されるもののあまり活躍がないまま終わります。これには主人公機が五機もいるという事情もあり、また、ガンダムパイロットは生身での工作作業も得意としていることから、ガンダムに乗らないことも多いという事情もあります。話は巡り第10話でやっとライバルのゼクス・マーキスが乗るトールギスとの対決かと思いきや、敵にコロニーを人質に取られたヒイロウイングガンダムと共に自爆してしまい、ウイングガンダムは大破してしまいます。その後、ヒイロとの戦いに未練があったゼクスウイングガンダムを修理する話が進むのですが、修理が終わるまでは出番がほとんどなくなってしまいます。

遂にライバル機との対決、見せ場が来たよウイングガンダム

その後、ゼクスからヒイロの手に渡るのですが、渡す条件として、ゼクスは一騎打ちを要求します。ついにウイングガンダムの活躍が見れるのか!ライバル機との決闘だという思いに駆られる視聴者を前に、ヒイロは敵に修理されたMSで戦うことは本意ではないと伝え、別の仲間のガンダムで決闘に挑むという暴挙に出ます。主人公機とは一体・・・

宇宙が舞台じゃ地球用のウイングガンダムは活躍できないね

その後のストーリーでは宇宙が舞台となり、主人公たちも宇宙に行くことになります。5機のガンダムは地球での戦闘を主眼においており、宇宙では性能が著しく低下してしまいます。しかしガンダムパイロットたちは相棒であるガンダムと共に宇宙に上がるのです(全員ではないが)。ところがヒイロガンダムを地上に廃棄し宇宙に上がっていきます。これに対して別のガンダムパイロットがヒイロになぜガンダムを置いてきたのかを聞く場面があります。そこでヒイロはこう答えます。「だってあいつ宇宙じゃ弱いし、目立つし邪魔じゃん!?」(意訳)

ウイングガンダム:サリィ・ポウ!僕が何をしたって言うんだ!

このように、宇宙編ではウイングガンダムの出番がほぼなく、ストーリーが進行していきます。やっとのことで再度ウイングガンダムが登場する回が来ます。それはヒイロによって海中に打ち捨てられていたウイングガンダム(こいついつも水中にいるな・・・ウィングガンダムとは一体・・・)をめぐって敵勢力と主人公たちのサポート役であるサリィ・ポウが対立しウイングガンダムを回収しようとする話です。先に敵に回収されてしまったウイングガンダムを取り返すためにサリィ・ポウはMSに乗り、敵に魚雷を打ち込むのです。この時、吹き替え版では魚雷を敵に発射するという意味のセリフがあるのですが、なぜか次のシーンでは魚雷が命中するウイングガンダムが描かれるというシーンがあります。敵ってつまり・・・サリィ・ポウ・・・あんたウイングガンダム嫌いだろ・・・

もう後半だし前半の主人公機は引退してほしいんですが

その後回収されたガンダムヒイロの手に渡りますが、すぐに最も死の確率の高い戦場であるルクセンブルクに駆り出され、小破し動かなくなったウイングガンダムヒイロは無言で乗り捨てていきます。
ちなみに、ライバルのゼクス・マーキスもトールギスから乗り換えるシーンがあるのですが、その時彼は別れの言葉を述べています。
トールギスよ、お前のおかげで、私はここまで戦ってこられた」
「心から感謝している…! お前と別れるのは忍びない!」.
「しかし、今は戦い抜くことが先決なのでな!」.
「さらばだ、トールギス…!」.
「我が愛機よ、安らかに眠れ…」
と別れを告げています。ウイングガンダムとの対比が酷い。(もしかしたらヒイロも心の中で呟いていたかも・・・そんなわけないか・・・)
最後に、乗り捨てられたウイングガンダムはその後に修理されますが、ヒイロとは別のパイロットが乗り込み、すぐに大破してしまいます。

もしもガンダムたちの同窓会が行われたら(妄想)

デスサイズ:「聞いてよ、みんな。デュオ君は相棒、相棒って呼んできて恥ずかしくな  るよね。」 
ゼロ:ヒイロ君だって、ゼロ、ゼロっていつも語りかけてくるしそんなもんだよ。」

サンドロック「カトル君なんて、僕のサンドロックだよ。」 
アルトロン:「こっちなんて、ナタクとか嫁の名前つけられてるよ!」 
ヘビーアームズ:「いいなーみんな... トロワ君なんてヘビーアームズってそのままの呼び方だよ、いいなー愛されてて... ところで、ウイングガンダムさんはなんて呼ばれてるの?」 
ウイング:「...」

とか言ってハブられそう・・・

それでもかっこいいよウイングガンダム

こんなこと書いといてアレですが、個人的にはウイングガンダムはかっこいいデザインだと思うんですよね、しかし如何せん活躍がね・・・。個人的には、怪我を負っていないヒイロが乗ったウイングガンダムトールギスの戦いをOVAなどで見てみたいですね。ただし、ウィングガンダムは最近流行りのウイングガンダムの派生機体みたいのじゃなく本編の機体で戦ってほしいですね。イメージ的には南極の戦いではなくシベリアでの戦いの続きが見たいですね。OVAとか出ないかな・・・