往年の名作であるBack to the future。一昔前は頻繁にテレビの週末のロード―ショーで放送していましたね。そんなBack to the futureを振り返りたいと思います。
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ストーリー
ある日、主人公のマーティは科学者であり友人でもあるドクの作ったタイムマシンの試験を彼と一緒に行っていました。しかし、そこにテロリストが乗り込んで来てドクを殺害してしまいます。実はタイムマシンにはプルトニウムが必要で、そのためにドクはテロ組織をだましてプルトニウムを入手していたのでした。(ドクの行動力凄すぎ)
騙されたことを知ったテロリスト達は報復に来たのです。何とか逃げようと焦るマーティ。するとタイムマシンが起動し30年前にタイムスリップしてしまいます。タイムスリップすることでテロリスト達から逃げ出せたマーティ。しかしタイムマシンは壊れてしまいます。現代へ戻る為マーティは過去のドクに会いに行くのでした。
私が好きなポイント
ストーリーについて
ストーリーは良く考えるとタイムパラドックスが起きていて矛盾していると思う。しかしそんなことを感じさせない面白さがこの作品にはある。この作品ではタイムマシンがあるが、頻繫に現代と過去を行き来したりせず、過去の世界の物語が主である。そのため非常に舞台がわかりやすい。過去で行う内容もとてもシンプルで、未来に帰ることと、自分に惚れてしまった母親をなんとかして父親とくっつけることである。父親が物凄い奥手で、しかもマーティが活躍すればするほど母親はマーティに惚れてしまうというコメディを繰り広げるのである。マーティの父親はいじめられやすく頻繁にいじめっ子のビフにいじめられており、しかも現代でもいじめらたままである。しかも父親は頻繁に母親を覗いていたという真実が暴露されてしまうのだからマーティとしては複雑な気分だ。ドク曰くなんで君の母親は父親に惚れたんだと質問してしまうほど。そしてその結論がナイティンゲール症候群だと結論にいたるのだから父親と母親を結びつけるのがどれほど大変かがわかる。
また、このストーリーの要所要所では過去世界でマーティが遭遇する未来への出来事とのギャップがありそれが非常に面白い。例えばウェイターをしている黒人がいて馬鹿にされているが、マーティは口走るのである、あんたのことを知っている、あんたは未来の市長だと。それを聞いて店長や本人も鳩が豆鉄砲を食らったような顔をするのである。こういった現代と過去のギャップがそこかしこにありニヤリとしてしまう。
ストーリーはシンプルだが未来と過去を織り交ぜ、特徴的な登場人物達との掛け合いがストーリーを飽きさせない。
マーティとドクの掛け合い
それ以外にもマーティとドクの掛け合いがこの物語の見どころの一つである。二人は年の差が離れているのに本当にフランクでユーモアあふれた会話をする。日本人では考えられないが彼らは友達なのである。そんな二人の会話は見ていてとても面白いのである。
例えばマーティが過去のドクに会った時のことである。ドクは当たり前だがマーティが未来から来たことを信じなかった。そこでドクは未来の大統領の名前を答えさせた。その時にマーティは大統領はロナルド・レーガンだよと答える。ドクは俳優のレーガンが大統領になるなど信じられず、じゃあ副大統領は(俳優の)ジェリー・ルイスか?ファーストレディは(俳優の)ジェーン・ワイマンか?と馬鹿にするのである。真実なんだからしょうがないじゃないかドク( ^ω^)・・・
しかし、その後未来からマーティが持ってきたハンディビデオカメラを見せられ、こんな物ができたんだったら俳優が大統領になるのも頷けると納得するのである。この二人の嚙み合わない掛け合いが非常に面白い。
その他、特に有名なセリフとして1.21ジゴワットがある。
ドクがタイムマシンのあまりに大きい電力に驚き、繰り返す有名なセリフである。このセリフも有名だが私は次のセリフも印象に残っている。マーティがドクに対して気軽にプルトニウムが少しあればいいんだよといった後にドクがいうセリフである。
1985年にはそこらのドラッグストアでプルトニウムを手軽に買えるかもしれないが、今は55年だぞ。手に入れるのは不可能だ、マーティ。気の毒だが君はここに足止めだ!
いや未来でも買えないんですけどね・・・どこまでドクは本気で言っていたんだろう。でも一般人のマーティがプルトニウムを使って過去にやってきたことを考えると本当に未来ではプルトニウムを気軽に買えると思ってそう。やばいな未来(1985年)
嚙み合わないと言えば次のやり取りがある。
こいつはヘビィだぜ!
またヘビィと言ったな?未来の世界ではどうしてそんなに重いんだ?
未来の地球の重力に問題でもあるのか?
ヘビィだぜとは大変だやばいと言った意味で使われているが、まだその意味が広まっていない過去のドクには何のことかさっぱり。未来の重力に問題が出ていると勘違いしちゃのが面白いのだ。
こうした二人の嚙み合わないが微笑ましい会話がこの作品の魅力の一つである。
音楽
音楽も特徴的でマーティが演奏するギターのこの曲は非常に印象に残っている。
マーティは父親と母親をダンスパーティーでキスさせるためにバンドマンに曲を演奏してほしいと頼むがギタリストが指を怪我をしてしまい演奏できないといわれるのだ。そこで現代でギタリストをやっていたマーティが代わりにひくというのである。順調に進み、すべての曲目が終わった後にバンドマン達にせっかくだから君の曲を聞かせてほしいといわれるマーティ。上の曲はその時に引いた現代の曲である。あまりの音楽性の違いにみんな啞然とするが、すぐに気を取り直して踊り始める。指を怪我したギタリストなんて知り合いにすげぇ曲が今流れてっぞ聞いてみろ!って言って電話をする始末である。そりゃ、マーティが引いてるのは未来の有名曲なんだからそりゃすごい曲だ!最後にマーティが乗りに乗ったパフォーマンスをするとさすがにみんな少し引いてしまい我に返ったマーティは一言、ちょっと君たちには早すぎたかな?と呟くのである。確かに30年くらい早いですよね!(^^)!
まとめ
Back to the futureは変なCGも使っていないので今見ても不自然さを感じさせない。それどころか今の映画には感じさせない面白さがある作品だと思います。